第71章 ☆ 前夜祭 ☆ 夢主視点 ☆ ① ☆
私は手を持っていた紙を嚇母に見せた
「…これどう思う?」
嚇母)“…この人って…”
「…だよね?やっぱりそうだよね。前に見た時より姿が変わってるからさー」
嚇母)“…会いたくないね…面倒くさそう”
「でっすよねー」
嚇母)“それよりアヤ…踊ってよ”
「は?急に何?」
嚇母)“歌って踊って…久しぶりに見たいんだ”
「…何?今日は嚇母も甘えたなの?」
嚇母)“君達と一緒にしないでよ…聞きたいんだ…君は今何の為に歌える?”
「…」
嚇母)“何の為に…その歌に何を願う?”
嚇母が言う事の意味を考えた
願う?
「…何を…嚇母は確かめに出てきたの?」
嚇母)“…”
「挨拶ってローの事ね…彼は今どこにいるの?」
私がそう聞けば嚇母は顔を少し上げた
その方に私も顔を向ければ上の甲板にローはいた
手すりに肘をつきこちらを見下ろしていた