第68章 ☆ 酒場 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
俺は我に返り女を引き剥がした
ロー)「俺に触るな。お前は誰だ?何の用だ」
少し睨むように言えば女は少しショックを受けたような顔をしていた
オフィーリア)「ロー様…酷いです。お忘れだなんて…あんなに熱い夜を過ごして、私に…『愛してる』と言って下さったのに…」
「…ほぅ…」
女の言葉にアヤが反応した
「…その話…凄く詳しく聞きたいんですけどー」
女に向いていたアヤの笑顔が俺に向いた
普通にしてたら綺麗なその笑みがここでは怖く感じた
だが、絶対俺じゃない
アヤ以外愛してるなんて言った事ない
その言葉だけは…絶対に
そんな事を思ってるのはつゆ知らず女は何を思ったのかアヤに声をかけた
まじかこの女
オフィーリア)「妹さん。あなたのお兄さんを1晩お貸しするわよ」
女の言葉に驚く俺達
「「「「「?!」」」」」
アヤは腕を組んで椅子にもたれかかり少し顔を俯かせた
「それは許可出来ません。彼は私のモノなので」
アヤの返事にも驚く俺達
「「「「「?!」」」」」
オフィーリア)「は?私のモノって…妹のくせに!1晩ぐらいいいじゃない!」
「妹でもないし、1晩でも1時間でも1秒でも許可出来ないと言ったはずです。さっさとお帰りになって下さいな。不愉快です」
オフィーリア)「は?!何よ!このシコメ!」
女の言葉にアヤは顔を上げ驚いた顔をしていて
クロガネ屋も目を見開いていた