第68章 ☆ 酒場 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
クロガネ屋とアヤが何か話をしている間俺達は武器を見ていたが後ろから声をかけられた
「ロー?今から口寄せするけど見るー?」
ロー)「口寄せ?」
「そうだよ。前に口寄せみたいって目で訴えてなかった?戦争に行く前に準備してた時…」
ロー)「…」
戦争?
あの時か…
そう言えば口寄せして…とか言ってたな
俺が無言だったからかアヤは少し慌て出した
「え、あ、私の思い過ごしならいいんだー。まぁ地味だし。便利っちゃ便利だけど」
クロガネ)「…まぁ出し入れするだけの忍術じゃからな。確かに面白くないのう…複雑じゃけど」
「そうだよね。複雑だけど…ごめんごめん。忘れて」
そんな2人して複雑、複雑って…
そんな事言われたら余計に気になるだろうが
ロー)「…見る」
俺の言葉に驚いたアヤが少し目を見開いた
「え?見るの?」
ロー)「…駄目なのか?」
お前が言い出したんだろうが…
「え、いや、駄目じゃないけど…本当につまらないよ?複雑だけど」
また言われた複雑の言葉に少し眉が寄る
アヤの言葉に少し睨んで「見る」と小さく答えた