第66章 ☆ 夢 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
俺はアヤが安心するように抱き締めた
…安心するのは俺かもしれない
1日半ぶりの温もりに…安心した
アヤが俺に擦り寄って来た
ロー)「…泣かないのか?」
「…泣かない」
ロー)「…今泣いとかないとペボ達が来てから泣けるのか?」
「な、泣かないよ!」
ロー)「泣きそうな顔してただろうが」
「…き、気のせいだもん!」
ロー)「なら離れていいんだな?」
「え?!そ、それは、やだ…」
ロー)「泣かないなら俺の胸を貸す必要もないだろうが」
「…やだ…泣かないけど、離れたくない」
ロー)「…自分の体がおかしいのもそれぐらい素直に言えねぇのかお前は…」
「…それは、えっと、ごめんなさい」
俺はアヤの頭に置いていた顔を上げればアヤも顔を上げて俺を見上げた
さっきと違って泣きそうな顔ではない
かと言って前みたいに夢見が悪かった時とも様子が違う
どうしたんだ?