第65章 ★ 夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★
ロー)「…泣かないのか?」
「…泣かない」
ロー)「…今泣いとかないとペボ達が来てから泣けるのか?」
「な、泣かないよ!」
ロー)「泣きそうな顔してただろうが」
「…き、気のせいだもん!」
ロー)「なら離れていいんだな?」
「え?!そ、それは、やだ」
ロー)「泣かないなら俺の胸を貸す必要もないだろう」
「…やだ…泣かないけど、離れたくない」
ロー)「…自分の体がおかしいのもそれぐらい素直に言えねぇのかお前は…」
「…それは、えっと、ごめんなさい」
ローは私の頭に置いていた顔を上げたから
私も顔を上げれば
ローと目が合った
さっきよりは落ち着いた顔をしていたが
睨むような視線は変わらない
ロー)「…また夢見が悪かったのか?…寝れてないのか?」
「…夢?」
ローの言葉に視線を落とした
…夢…
そうだ、私…さっき…何か…夢を見ていた…様な…?
なんだったかな?
覚えてない