第64章 ☆ 盗み聞き ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
クロガネ)「…帰りたいか?」
クロガネ屋の言葉に4人はまた顔を見合わせた
俺の顔にも少し動揺が映るが暗くて見てなくて良かったと思う
アヤは…帰りたいのか
少しそんな事を思ってしまった
次に聞こえたのはアヤの明るい声だった
「なんで?私の生きる世界はここだもん。もし帰れるとしても帰らないよ。ここがいい」
その言葉に4人は安心したように息をついた
俺も小さく息を吐いた
そしてクロガネ屋が俺達がさっきまで話してた事を
疑問を聞いた
クロガネ)「…お前はなんでこの世界に残る事を決めたんじゃ?くま子達に聞いたが…お前、手合わせの報酬で仲間になったそうじゃな」
「くま子…また怒られるよ?」
クロガネ)「ええからさっさと答えんか。お前の世界の全てであるカカシを残してなんでお前はここに残る事を決めたんじゃ?探してもおらんのじゃろ?帰る方法を…仲間になった時にはまだ坊主と関係はなかったと聞いたが」
「…そうだなぁ…確かに仲間になったのは報酬だしローとの関係もなかったよ…帰る方法も探してないしあの時は別に何でも良かったんだ」
クロガネ)「…それだけではあるまい」