第64章 ☆ 盗み聞き ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
クロガネ)「…その話坊主は知っとるんか?」
「坊主?ローの事?言ってないよ?『お別れは言えた』って言ったけど…なんでそんな反応するの?」
クロガネ)「いや、お前達は…揃いも揃ってバカじゃなと…」
「え?それ私とカカシの事?仕方ないよ。私カカシを見て育ったんだもん。あの時の私は雛鳥みたいだなってよく思う。私が目を覚まして一番最初に目に付いたカカシ。それから私の世界はカカシが全てになった」
クロガネ)「…雛鳥…確かにな…」
「皆がカカシの事好き?とか言うけど違うんだよ。そんな次元じゃないんだよって思う…あの時はカカシが里を守るって決めたから私も守ってた。カカシが戦う事を決めたから私も戦うと決めた。カカシが私に生きる事を望んだから私は生きてた…そう、思ってた…まぁでも自分でカカシから親離れして、反対である事を望んでからも思ったけど…カカシは好きとかそう言うのは教えてくれなかったなって…もしカカシが教えてくれてたら私あっちの世界に帰る方法を死ぬ気で探してたのかな?ってか帰れるのかな?」
アヤの最後の言葉に4人は顔を見合せた後俺に顔を向けた
俺に顔を向けるな
さっきみたいに眉を寄せたらさっきみたいに視線を逸らした