第64章 ☆ 盗み聞き ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
「…確かにそれだけじゃない…ってか皆、私は確かに報酬で仲間になったけど本当にそれだけで今まで生きてきた世界を…カカシやジジィを捨ててまでこの世界に残ったって思ってるのかな?酷くない?」
アヤの茶化すような声が聞こえた
少し申し訳なくなった
少しだけ
クロガネ)「…なら何がお前を残したんじゃ。この世界に何を感じた?」
「…世界じゃない」
クロガネ)「?」
「世界じゃないよ。ローの隣…ハートの海賊団が…私を、この世界に引き止めた…それだけ」
クロガネ)「…」
「私は運が良かった…皆には恥ずかしいから内緒にしてね」
アヤの言葉を聞いて帰る気が無い事が分かった事に安心した
ペボ)「俺達何がしたのかな?」(ボソッ)
シャチ)「ペボ!しーだ!しー!」(ボソッ)
イッカク)「あんたも五月蝿いのよ!」(ボソッ)
ペンギン)「イッカクも人の事言えないぞ」(ボソッ)
こいつらまだ聞く気なのか
ロー)「お前らどっかに行く途中じゃなかったのか?」
「「「「しー!」」」」(ボソッ)
4人は俺の問いに答えなかった
こいつら何しにこんな時間にここにいたんだよ