第63章 ★ 麻薬 ★ 夢主視点 ★ ① ★
頭に乗る感触
そのまま頭を動かして上を向けば少し微笑んでるローが見えて、目が合ったと思ったらローはゆっくり私と目を合われるように腰を落とした
…ヤンキー座りみたい
「…ローが見える…」
ロー)「…風には当たれたか?」
ローが頭を撫でながら聞いていた
「…聞いてたの?」
ロー)「…」
「…むー」
クロガネ)「…イチャつくなら部屋でやれ。ワシはそんなん見たくないわい」
ジジィの言葉に視線をジジィに向けた
「これがイチャついてる様に見えるならジジィの目は節穴だぞ」
クロガネ)「五月蝿いわい。さっさと部屋に戻れ。ワシは寝るぞ」
そう言ってジジィは立ち上がった
私はジジィを追いかけるように目を動かしていたがローに視線を向けた
「…ロー、部屋に戻る?」
ロー)「なんだ?お前は戻らないのか?」
「…もう少しだけ、ここにいようかと」
ロー)「…なら俺もいる」
「選手交代だ」
笑って言う私の言葉にローは少し鼻で笑って壁に寄りかかった
クロガネ)「若い者同士仲良くやるんじゃぞ」
「うるせぇクソジジィ」
ジジィは歩き出して軽く手を振ってきた
振り返らずに
私はジジィの背中に「おやすみ」と声をかけてジジィは船の中に消えて行った