第62章 ☆ 悪友 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
クロガネ)「…カカシはのう…ワシにとってはもう1人の息子だと思っとる…アヤにとっては辛い時期を共に過した兄弟のようじゃろうな…兄弟であり戦友でありライバルであり…そんな感じじゃ」
ロー)「…」
クロガネ)「『木の葉の白い牙』と呼ばれ、他里から恐れられておってのう…容姿は逆立てた銀髪の長身痩躯。ちょうどお前さんみたいな感じじゃな…なかなかの男前じゃったぞ…常に口元を覆うような服を着ておっての…ある任務の後から…額当てをずらして左目も覆っておった…」
ロー)「…」
クロガネ)「…アヤに1度聞いた事があるんじゃ…『お前はカカシとどうなりたいんじゃ?』と」
ロー)「…どう?」
クロガネ)「あぁ。言ったじゃろ?距離感がおかしかったがそこにある愛情はそんなもんではなかった、と」
ロー)「…」
クロガネ)「正直…アヤが歳を重ねて結婚とかするんはカカシと思っとった…まぁあっちの世界で、の話じゃがな…アヤがそう言うのに興味なさそうにしてて…他人に興味がないのも知っとったが…やっぱり年頃じゃからじゃろうな…無意識でも興味ないと言っても、里を歩く夫婦や恋人同士とかに目を向けてその度に質問されてなー。答えても理解しとらんかったが興味はあったようじゃから…だからその相手はカカシと思っとった…カカシしかその時は思い浮かばんかった」
ロー)「…」