第60章 ☆ 甘え ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
そんな事を考えていたらアヤがシャワー室から出てきた
髪の毛を濡らしながら俺に近寄ってきて「髪の毛乾かして」と言ってきた
そんな事初めてで驚いた
俺の驚いた顔を見て「今は私のローなんでしょ?」と言ってきた
その顔も…おかしく見えた
ロー)「…どうした?」
「…駄目?」
また様子が変だったが、さっきの変とは違う変だった
ロー)「…」
俺の服を握って小さく引っ張った
「…駄目?」
また泣きそうな声を出して俯いていて
俺の服を引っ張る手は…少し震えている様に見えた
ロー)「…行くぞ」
俺が立ち上がるとアヤは俯いてた顔を上げた
「いいの?」
ロー)「…お前が望んだんだろ。やってやるよ」
俺の返事を聞いて泣きそうな顔で微笑んだ
「ありがとう」
俺の手を引いて洗面所に向かった