第60章 ☆ 甘え ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
「いつか…話せるようになったら…聞いてね」
ロー)「お前が聞いて欲しいなら聞いてやるよ」
「うん。あなたには聞いて欲しい。と、言うよりあなたじゃないと駄目な気がする」
ロー)「…待っててやるよ」
「…ありがとう」
そう言ってアヤは俺の手を離してシャワー室に向かった
俺はアヤの着替えを持ってシャワー室に向かってドア越しに声をかけたが返事がなかった
俺は疑問に感じたが聞こえてないだけかと思ってベットに戻り腰を落とした
ベットに面している壁に背中を預けるように座り、頭の後ろで腕を組んで足も組んで、息を吐いた
寝てる間に何があった?
夢見が悪いと言っていたが…
あそこまで様子が変わるのは今まで見た事なかった
俺の能力じゃ体は見れても夢まで見れない
手を差し伸べたいのに伸ばせない
今のアヤがそれを求めてなかった
いや、求めてるのに頼る術を知らないのか
とにかく今はアヤから話してくれるのを待つしかない
クロガネ屋に言ってみるか