第59章 ★ 悪夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★

私はどれぐらい寝てたのかな…





目が覚めた




目を開ければ自分の体とローの足と体が見えて



片耳に聞こえるローの心音



そして頭に触れてるローの手と頭かな？




ローも寝てるのかな？





空いてる片手は繋がれてて布団も被されてて私は頬を緩めた





ローが寝てるなら起こすべきか




でも今が名残惜しい
























私はさっきの夢を思い出した




あの男…もう世界が違うんだからもう忘れよう



あんなの私じゃない









そう思っていたら握っていた手に力が入ったのかローに声をかけられた






ロー）「…起きたのか？」





そこで気付いた




頭に乗ってたローの重みが無くなってる事に



















私は驚いて顔をあげればローが私を見下ろしていた




少し眉を寄せて






ロー）「…大丈夫か？」

「…寝てると思ってた…起きてたの？」

ロー）「…少し寝てた。起きてから10分も経っていない。それよりどうした？さっきより顔色はいいが」

「…なんでもないよ。大丈夫」







ローが寝てた事にも、先に起きてた事に驚いたが




私の『大丈夫』の言葉に更に眉が寄った







「え、なんでそんな顔になるの？」

ロー）「本当に大丈夫なのか？」

「え？」

ロー）「…また変な夢を見たのか？」

「…」

ロー）「随分手に力が入っていたからな。本当に大丈夫か？」






私、そんなに力入れてたのか




私は手を離した