第59章 ★ 悪夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…痛かった?ごめんね」
ロー)「俺の心配は今しなくていい。お前は大丈夫なのか?」
ローは相変わらず私を疑うように見ていたけど私はそんなローからの視線に逃げるように目を逸らしてローの体を私の体を預けた
「…ちょっと夢見が悪かっただけ…大丈夫」
ロー)「…」
ローは黙って抱き締めてくれて、また私の頭に顔を寄せておでこにキスして頭を撫でてくれた
「…ローは私が寝てる間、何してたの?」
私は話を変えようとした
これ以上夢の事を話したくなくて
って言うかローは私が『変な夢見た』って言ったの覚えてたのか
そんな事を考えていたら
ロー)「…お前が…」
「ん?」
ロー)「お前が言いたくないなら聞かない。言いたくなったら言え。いいな」
「…」
ローからそんな事を言われるとは思わなくて私は目を見開いて固まってしまった
ロー)「俺に言えないなら誰でもいい。今はクロガネ屋もいるんだ。話したくなったら誰かに言え。いいな」
泣きそうになった
泣きそうな私に気付いたのかローは言葉を続けた