第59章 ★ 悪夢 ★ 夢主視点 ★ ① ★
ロー)「ならこっちに来い」
「ん?」
ロー)「早くしろ」
「なに?どうしたの?」
ローがベットに面している壁に背中を預けるようにして座ってて足の間に呼ばれた
なんでそこ?って思ったけど私はゆっくり体を動かしてローの元に向かった
ロー)「ん」
ローが両手を広げて私を見ていた
私はまさかそんな事されるなんて思わなくて少し泣きそうになったがそれより嬉しかった
今…狙ったかのように私を包んでくれる
私の心を…
「ロー優しい」
ロー)「お前限定と言ったはずだ」
「今は私のローなの?」
ロー)「この部屋ではな」
「…そっか」
私はローに体を預けた
ローの心音が聞こえるようにローの体に自分の体を預けて目を閉じた
そして包み込むように抱き締めてくれた
暖かい
さっきまで冷えていた体が、心が嘘みたいに満たされていく
「やっぱりローがいるとよく眠れそう。ローは暖かいね」
ロー)「…俺もお前がいればよく眠れる。今は寝る事だけ考えろ。好きなだけここにいてやるから」
「…私が起きるまでいてくれるの?」
ロー)「あぁ。船の事は任せてきたからお前が起きるまでいてやるよ」
「ふふっ…ありがとぅ、ろぉ…好き、だよ」
ロー)「…あぁ…お…も…
ローが何か言ってたけど
私は最後まで聞こえなくて眠りに落ちた
今度は起きた時
ローがいる
そう安心して私は眠りについた
好きな匂いと好きな温もり
この2つが揃っただけでこんなにも暖かく安心出来る