第8章 ★ 初戦闘 * 夢主視点 ★ ① ★
驚いて後ろを向いたら前にも見た服
そのまま上を見あげたら、そこにはお兄さんが立ってた
「…あれ?お兄さん、なんでそんな所に立ってるの?気付かなかったわ」
ロー)「…」
お兄さんは無言で私を見下ろしていた
「ど、どったの?」
ロー)「ペンギン。後は任せる」
ペンギン)「アイアイキャプテン」
そう言ってお兄さんは少し屈んで私の腰に腕を回してきた
「ん?」
ロー)「シャンブルズ」
お兄さんがそう言えば景色が変わって医務室だった
急に変わったから目がチカチカしたけど…
「おぉー!さっきの荷物出したやつと一緒?便利だね!人も移動できるなんて!」
感激してお兄さんの顔を見ながら言ったら呆れたような顔で見られた
…何故?
ロー)「…お前も似たような事してたじゃねぇか」
「あれ大変なんだよ?遠くだとあのクナイを投げた所にしか飛べないし…」
ロー)「…話しは後だ。手当てする」
そう言うとお兄さんは作業に取り掛かった
「え?」
ロー)「なんだ?さっさと座れ」
「いやいや、かすり傷だよ?大丈夫だよ」
ロー)「うるせぇ。さっさとしろ」
睨まれたので私はベットまでなんとか歩いた
…体が重い?
あ、あれ…さっきは普通に戦えたんだけどな
これは…毒かな?
え、だるー。あの針か
毒が塗ってあったのかー
まじかー
お兄さんに伝えた方がいいかな?いいよね?
「あーお兄さん」
ロー)「…そのお兄さんってどうにかならねぇのか?」
「え?」
ロー)「俺の名前は《ロー》だ」
お兄さんが手当てに使う道具を持って来ながらぶっきらぼうに言った
私はお兄さんの言葉に目を丸くした