第8章 ★ 初戦闘 * 夢主視点 ★ ① ★
「…それって名前で呼んでいいって事?」
ロー)「あぁ?」
「いや、シャチとベポは名前で呼んでないよね?だから私も駄目なのかと…」
ロー)「…好きにしろ」
一瞬こっちを見たがすぐに視線を逸らされた
「…分かった。ロー。なら私も名前で呼んで欲しいなー。せっかく手に入れた名前なんだもん!呼ばれたいなー」
私は笑いながらローの顔を見て言えば
ローは一瞬手を止めたがすぐに手当てを始めた
ロー)「…気が向いたらな」
「ふふっ。楽しみにしてる」
そう答えればローは黙って手当てしてくれた
足の手当てからしてくれるのか下を見ればお兄さんがいた
頭が重くなってきた
…これは本格的にまずいな…
くそー
この世界の《毒》ってのがだるいな
あっちの世界ならなんとかなりそうなのに…
毒に耐性があるって言っても…あっちの世界での毒だし
私が舐めたって言う自白剤の事もあるし…
少し頭を伏せてたら目が…
「あのーお兄さん」
ロー)「てめぇ。さっき…」
「ごめん。毒かも知れない」
そう言って私は座ってたベットの上から倒れたみたいだ
ローが慌てて抱き止めてくれた
あぶねー
そのまま床とキスする所だった
ロー)「おい!意識はあるか!」
「…なんとか」
ローにしがみついて答えればローは舌打ちして私を抱えてベットに寝かしてくれた
なぜ舌打ち?
「舌打ちって酷くない?しんどいんですけど」
ロー)「黙って寝てろ」
「へへっ…まじで、ちょっと、寝かし…ぇ」
最後まで言えたか分からない
私はそこで意識を落とした
2023.12.17