第56章 ★ 独り占め ★ 夢主視点 ★ ① ★
少しむくれて答えれば「ならこの体は俺の好きにしていいんだな」って言われてビビって体を反対に向けてローを見上げた
「えーうそうそ、生きてますー。辛うじて」
棒読みのように力なく答えれば「なんだ、もう生き返ったのか。早かったな」ってさ
こんにゃろー覚えとけよー
少し睨んだら顔を逸らして小さく笑われた
…なんか…本当に楽しそうに…
「…ロー?…」
私が小さく呼べばローは私に目を向けた
ロー)「…どうした?なんだその顔」
ローは少し眉を寄せて私を見ていた
頭を撫でていた手が止まる
私、変な顔してたのかな?
「…私、変な顔してた?」
ロー)「…珍しい物を見る様な目をしてた」
「…なんか、ローが幸せそうに笑うから…珍しいなって」
私がそう言えばローは目を丸くした
「え、なんか変な事言った?」
ロー)「…」
「…え?どうしたの?」
ロー)「…いや、そんな顔してたのかって思っただけだ」
今度は私が目を丸くした