第54章 ★ 顔 ★ 夢主視点 ★ ① ★
過去?
「…なんで…ローが、そんな事聞くの?」
ロー)「気にならないのか?」
ローの疑問に益々分からなくなる
私の眉間に皺が寄る
私の口から出る声も少し低くなって鋭くなったのが自分でも分かった
「…いや、だから、なんでローがそんな事聞くの?」
ロー)「…」
「そもそも過去って何?私の無くした記憶の事?」
ロー)「…あぁ」
「…なんで私の無くした記憶をローが気にするの?」
ロー)「お前は気にならないのか?」
え?なんでそんなにしつこいの?
「…別にならないけど…普通は気になるもんなの?」
私は過去とか別にどうでもいいんだけど
「今更言われても…今まで気にした事ないからなー…何?ローは医者だから記憶の戻し方でも知ってるの?」
ロー)「…まぁそんなところだ」
ローの曖昧な返事に疑問を感じたけど…
まぁ、そうゆう事なら
「私は…別にいいよ」
私はローから視線を外してため息をついた
ローが変な顔してたから少し怖かった