第7章 ☆ 尋問? * ロー視点 ☆ ② ☆
ロー)「…やれるんだな」
「任せてよ。あんなの10分もかからない」
ロー)「…ベポ。手錠の鍵を持ってこい」
ベポ)「え?!」
「いや、いいよ」
女は手枷の鎖を引きちぎった
「「「「「?!」」」」」
こいつ、いつでも逃げれましたってか
「それより私の荷物を返してくんない?」
女は俺に片手を出してきた
俺は眉間に皺を寄せて女を睨んだ
「信用出来ないならあなたが荷物を広げていいし、怪しい行動したら殺してよ」
女は静かに言った
「早くしないと敵が来ちゃうよ?」と言われ能力で部屋にあった女の荷物を渡した
まぁ心臓は俺が持ってるから妙な真似したら殺すだけだ
「おー!」って声を上げて拍手していた
女はそれを受け取り礼を言って甲板に広げた
「あーこれはあったのか…良かった」
荷物を漁り安心したような声で女は言った
そう言って取り出した1本の刃物
それは取っ手に何か巻かれているやつだった
女はゆっくり立ち上がった
「何かある?」
ロー)「あぁ?」
「何か、約束事って言ったらいいのかな…守るべきこの船のやり方的な?」
ロー)「…誰も殺すな。俺は殺戮を好まない」
「ほぅ。んで?」
ロー)「船は沈めるな。食料とか情報を後で貰う」
「ふーん。他は?」
ロー)「それだけだ。それが守れたら雇ってやるよ」
「ふふっ。なら絶対守らないと」
そう女は俺に向かって笑っていた