第51章 ☆ 過去〈Ⅱ〉 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
クロガネ)「アヤが産まれ先祖返りだと分かり、壬生の里では他の忍達にバレないように隠されたそうじゃ。そんな事が知れれば確実に狙われるからの。幼い時からそうゆう風に育てれば殺戮人形の出来上がりじゃ」
ロー)「…確かにな」
クロガネ)「お前さんはチャクラの話を?」
ロー)「それも大まかに聞いてる」
クロガネ)「なら話しが早い。アヤは忍が何十年と修行せねば扱えん自然チャクラが使える。これは忍術と違って修行すれば誰でも扱えるものでは無い。アヤはそれを修行せずに感覚的に使えるそうじゃ。末恐ろしい娘よ」
ロー)「…あいつは器に治まらなかったら器が壊れると言っていた」
クロガネ)「…本来ならかなり高度なチャクラコントロールが要求されるからのう。これが上手く出来なければ、体とのバランスを崩し過剰に流れ込んだ自然エネルギーに肉体を侵食されて元になった動物になって石になってしまうそうじゃ」
ロー)「動物?」
クロガネ)「お前さんはアヤの口寄せを知らんのか?」
ロー)「…動物…あの猫とかか」
クロガネ)「そうじゃな。アヤは猫と虎。この2種類と契約していたはずじゃ」
ロー)「じゃ、石になるってのは」
クロガネ)「本当なら猫になるんじゃろうが…アヤは違う。あいつの言う器とは自分の体。自然エネルギーに頼り過ぎればあいつの体は石にならずに体にヒビが入って崩壊するそうじゃ。まぁ調べた文献によれば、じゃがな」