第44章 ★ 宴・終 * 夢主視点 ★ ① ★
ロー)「お前は前に言ったな。俺が待っててくれるなら、お前は絶対帰ってくると」
「…うん」
ロー)「ならお前は死ぬな。約束だ。俺が生きて帰る為にもお前は死ぬな」
「…それは、命令?」
ロー)「前に戦争に連れて行った時のお願いだ。自分にできる事1つだけ聞くと言っていただろ?」
「覚えてたんだ」
ロー)「死ぬな以外に使うつもりはなかったがな。このタイミングで使うとは思わなかった」
私は頭をあげてローに抱き締められてる体を少しずらしてローの顔を見上げた
「…私はもう誰も死なせたくない」
ロー)「…」
「…約束。守るよ。あなたを死なせたくない」
私の目から涙が1つ零れた
ローは私の目元に涙を止めるようにキスをした
ロー)「俺もお前を死なせねぇよ」
そう言ってキスをした
「…ロー」
ロー)「…なんだ?」
「船に、戻りたい」
ローの頬に触れる私
私はまっすぐ見つめて微笑んだ
ロー)「…」
「…あなたがほしい」
ロー)「…抱き潰してやるよ」
「うん。今は何も考えれないぐらいあなたを感じたい」
ローにそう言えばローは能力を使って私と船に戻った