第42章 ★ 過去の任務〈Ⅰ〉 ★ 夢主視点 ★ ① ★
シャチ)「か、カカシ?」
「まぁ幼なじみみたいなもんだよ」
シャチ)「アヤにそんなのがいたのか」
「いたんだよー。んでそのカカシと一緒に断りました。ちゃんちゃん」
私がそう言えばローは相変わらず私を睨んでいたけど腑に落ちないのか余計に睨まれて眉間に皺を寄せていた
ロー)「終わりか?」
クロガネ)「そう思うじゃろ?この話にはまだ続きがあるんじゃ」
「あ、こら!ジジィ!」
終わりにしとけよ!って思ったのにローの圧が凄い
ロー)「アヤ」
「はい」
私が気まずくてローの圧から目を逸らしたらジジィの少し驚いた顔が目に付いた
クロガネ)「アヤ?お前、その名前…」
「今気づいたんかーい。後で説明するよ」
クロガネ)「…分かった」
アヤの名前を聞いてこっちを見てきたけど私は視線だけ向けて黙らした
私はゆっくり息を吐き落ち着いて話の続きをする
「…カカシと一緒に断ったのはいいんだけど、何故かその場に女の方もいて」
ロー)「は?」
「おかしいよね?本当に意味分からなくて…でもその女、後から分かったんだけど男に催眠術を掛けてて里に忍び込む為の隠れ蓑にしてたんだよ。その女は里に攻撃を仕掛けようとしてた敵国の忍だったの」
私が女の正体を言えば皆驚いていた
イッカク)「え?駆け落ちって嘘だったの?」
ペンギン)「求婚も?」
「それは本当だったみたい。私に求婚した事が使えると思われたんだろうね。私達が帰った後催眠術にかけられた。女の忍は情報が欲しくて色んな男に手を出てたみたいよ」
シャチ)「不憫」
ジャンバール)「確かに同情するな」
ペンギン)「哀れシャチ」
シャチ)「なんでだよ!」
何故か皆がシャチに同情の目を向けていたが…
「でもね、本当にややこしいのはこの後なんだよ」