第42章 ★ 過去の任務〈Ⅰ〉 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「クソジジィめ…はぁ。あー。あの任務は確か19の時だから…3年前?」
クロガネ)「…ワシの記憶では10年ぐらい前じゃ」
「は?10年ぐらい前だったら私12だよ?」
クロガネ)「お前が死んで10年弱は経っておったぞ」
「は?ジジィ今いくつだよ?」
ロー)「話をそらすな。先に婚約者の話だ」
「うぃ」
こわ
ジジィの言葉に疑問を持ちながら任務の話を再開する
私は椅子の上にあぐらをかいて椅子の背もたれに寄りかかり両手を頭の後ろに持っていった天井を見た
「あの時は《護衛》という名の《駆け落ちの手伝い》の任務だった」
シャチ)「え?駆け落ちの手伝い?」
イッカク)「そんな事までするの?」
「…任務ならね。それに表向きは護衛って言う任務だったし。私達は3人でチームを組んでそこに向かった。依頼相手は貴族の息子だった」
ペンギン)「まさかの男の方かよ」
「政略結婚が嫌だったんだってー。その男は里の娘と付き合ってて将来を誓い合った仲だったんだと。だから逃がして欲しいって依頼だった。親に内緒でね」
イッカク)「政略結婚とか本当にあるんだ」
ベポ)「人間の世界はよく分からないね」
「ねぇー…私達は結婚式の前日の夜中に任務に取り掛かった。結婚式の数日前に居なくなって騒がれても困るし式の途中で攫うのも面倒だし、かと言って式が終わってからだったら手遅れだし」
シャチ)「面倒だな」
私はため息を付きながらシャチに顔を向けた
「面倒以外ないでしょ?駆け落ちの手伝いだよ?そんな任務ありえねぇって思ったもん。初めに任務内容を聞いた時、思わず聞き間違いかと思ってさ、聞き返したけど理解出来なくてさー…理解するのに時間かかったもん。依頼してきたその貴族ってのが里にだいぶ寄付してくれる貴族の息子だったらしくて火影様も無視できなかったんだよ」
ロー)「…で?」
私は一瞬だけ視線をローに向けまた天井に戻して続けた
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NARUTOの世界に貴族っているのかな?(笑)
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