第6章 ★ 尋問? * 夢主視点 ★ ① ★
「ベポ。話をしよう。お前が不安なら私はこの料理食べるよ」
ベポ)「え?」
「だからそんな顔しないで」
ベポ)「…でも、」
「外にいる奴も呼んだら?1人だと余計に不安でしょ?」
私はそう言って料理に手をつけたら
ベポは目を見開いて慌ててドアの方に行った
確かにあの子は向いてない
なんで寄越したんだ?
それにこの料理
怪我人の事を考えられてるのが凄く良く分かる
薬から目を背けさせる為か
あのクマで充分だと思うけどな…まぁいいや
食べていいなら頂こう!
今の私にはありがたい!
にしても薬ってどんなやつなんだろ
楽しそうだな
私はちょっとワクワクしながら料理を食べた
スープだったからすぐ食べ終わったが
この料理凄く美味しい!
久しぶりにこんな美味しい物食べた気がする!
1人で感動していたらベポが戻ってきた
ベポの後ろには男の人がいた
「あ、おかえりベポ。美味しかったよ!ありがとう。これなら安心なんでしょ?」
ベポ)「うん!ありがとう!」
「…料理食べてお礼言われるの変な感じだな。後ろの人は?いつまで隠れてるの?」
ベポの後ろにいた男の人は顔だけ出てきた
?)「…え?本当に食べたのか?」
「こっち来て確かめたら?」
?)「…」
そしてゆっくりベポの後ろから出てきた
ベポ)「シャチだよ!」
シャチ)「おい!ベポ!」
「シャチ、よろしくね」
シャチ)「…」
ベポが名前を教えてくれたので挨拶したら
シャチは気まずそうに視線を泳がせた
何故?
私は首を傾げた
「どしたの?」
シャチ)「いや、あの、パ、パンツが」
「え?」
シャチ)「いや!だから!その!」
私は自分の足元に視線を向けた
どうやら胡座をかいてるからパンツが見えてるらしい
ニヤニヤしながらシャチを見た
「エッチ♡」
ベポ)「オレ、タオル取ってくる!」
「…えっ」
そう言ってベポは走ってどっかに行った
シャチは赤い顔しながら帽子を目深く被っていた
まさかそんな反応が返ってくるなんて思わなくて…
「…なんか、ごめん…」
そうしか言えなかった