第38章 ★ 散歩 * 夢主視点 ★ ① ★
森の中を歩いてたけどまじで森だ
「なんだか…あっちの世界を思い出すなー」
ロー)「…あっちの世界では森が多かったのか?」
「…うーん。私がいた里は森に囲まれてたなー。里によって色々なんだよ。砂漠の中にあったり、雨が止まない里があったり、本当に色々あった」
ロー)「雨が止まない里?」
「まぁ、は?ってなるよねー。本当に雨が止まないんだよ。止まないって言っても晴れの日が少ないってだけで止む日もあるんだけど。ほとんどが雨なんだよ。大変だよね」
そんな話をしながら森の中をだいぶ歩いていたが
海が見える所を見つけて座って
日向ぼっこする事になった
私は木の根元に座り海を眺めていたら
ローが私の太ももに頭を乗せて横になった
…ローに膝枕してる
私は急に太ももに頭を乗せて来たローを見た
「これが報酬でいい?」
ロー)「…」
報酬
私がシャワー室で倒れて治療して服を着せてくれたお礼
ローは『報酬は貰う』って言ってたし
私の太ももは高いからね!
報酬になるだろう!
ローは答えなかった
一瞬私に目を向けてすぐ視線を外した
私は顔を上げて海を眺めた
「本当に…この世界は空も海も綺麗だね」
ロー)「…それ前も言ってたな」
「多分、何回も言うと思うなー。本当に綺麗なんだもん…この世界に来た理由も、何も分からないけど…感謝してるんだー。私」
ロー)「…」
「本当に…良かったと思ってるよ…ローや皆に会えて」
私は笑いながらローの顔を見た