第38章 ★ 散歩 * 夢主視点 ★ ① ★
ローは相変わらずの顔をしてたけど私の言葉に鼻で笑った
ロー)「…これからもっと綺麗で色んな世界を魅せてやるよ」
「…期待してるよ。私も自由を探さないと」
ロー)「そうだな」
私達はしばらく話さず
ローは帽子で顔を隠すようにして被っていた
私は海を見ながらローに疑問をぶつけてみた
「ねぇ。ロー…私聞きたい事あるんだけど…いい?」
ロー)「なんだ?」
それは…ずっと疑問だった事
「…あなたは私に自由になれと言うけど…あなたは自由なの?」
ローの体がピクリと反応した
いや、普通の人なら気付かないぐらいの反応だけど
ローは答えなかった
「…もし…あなたが自由でないなら…あなたも自由になる時、私もその場に連れて行ってよ」
ロー)「…あぁ…」
ローは小さく、短く返事してくれた
それが嬉しかった
皆が探しに来るまで私達はそこにいた