第35章 ☆ 観戦・帰還 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
アヤは一瞬目を見開いたがすぐに目を細めて微笑んで頬に添えられている俺の手に自分の手を添えて頬を擦り寄せてきた
「…帰ってくるって言ったでしょ?あなたが待っててくれるなら、私は絶対帰ってくるって」
ロー)「…」
「ありがとう。待っててくれて。私のわがまま聞いてくれて」
ロー)「…俺の気まぐれだ」
「ふふっ。ロー。好きだよ」
ロー)「…」
俺は返事をするようにキスをした
「…島に着いたら私も外に出ていい?」
ロー)「あぁ。怪我が痛くないなら好きにしろ」
「それは大丈夫!さっきローが薬塗ってくれたもん」
ロー)「なら着替えとけ。俺は1回外の状況を確認してくる」
「うん。分かった。ローが戻るまで食堂でも行こうかな」
ロー)「いや、ここにいろ」
「はーい。あ、今日はローの服を着たいんだけどいい?」
ロー)「は?俺の服?どうした?」
「どうもしないけどなんとなく!駄目?」
ロー)「…いや、いい。好きにしろ」
「ありがとう。ローの服ってローの匂いに包まれてる感じがするから好き」
ロー)「…お前」
「今回は破らないから安心して」
ロー)「…その服はやるよ」
俺がそういえばアヤは目を輝かせた
「いいの?!」
ロー)「あぁ。今回のご褒美だ」
「めっちゃ嬉しい」