第5章 ☆ 初めまして * ロー視点 ☆ ④ ☆
ロー)「とりあえず今日の食事は普通に出せ。ベポとシャチ。お前ら2人が持っていけ」
シャチ)「え、俺もっすか?!」
ロー)「お前らが釣ったんだろうが」
シャチ)「…そうっすけど」
ロー)「それにお前らに会いたいと言っていたぞ」
シャチ)「おぉ!こんな綺麗な女の人と話せるなんて」
ベポ)「良かったね。シャチ」
イッカク)「シャチ。キモイ」
ペンギン)「あぁ。キモイな」
シャチ)「キモイキモイ言うなよ!」
そんな会話を聞いていたらでんでん虫の映像が動いた
ロー)「おい。動き出した。お前ら黙っとけ」
「「「「アイアイキャプテン」」」」(小声)
【「…寝れん…」】
そう言って体を起こした女
【「出るなとか部屋の物に触るなって言われたけど、落ち着かねぇな。ってかなんだよ。私めっちゃ喋るじゃん。どうした?」】
独り言が凄いな。薬の影響か?
【「それになんか凄く熱い視線を感じるなー」】
そう言ってベットから降りてでんでん虫に近づく女
気付いたのか?
【「な、なに、これ?カタツムリ?え?お前いつからいたんだよ?…生きてるの?触って大丈夫かな?」】
でんでん虫をジロジロ見る女
映像は女の顔でいっぱいになった
イッカク)「綺麗な子だよね。本当」
「「あぁ。」」
シャチとペンギンが力強く頷いていた
【「君はなに?喋れないの?…喋るならお姉さんとお話ししようよー」】
でんでん虫をつんつんと指で刺しながら話しかけてる女
ベポ)「でんでん虫知らないのかな?」
ペンギン)「そんな事あるか?」
シャチ)「どんな田舎だよ」
【「喋んないなー。あー暇だなー」】
いや、寝て怪我治せよ
そう言ってまたベッドに戻った女
今度は普通に寝転がり左手を上にかざしていた
イッカク)「何してるんだろう」
ベポ)「怪我の確認?とか?」
シャチ)「左手だけか?」
ペンギン)「左手より先に体じゃね?普通。背中やばかったじゃん」
シャチ)「確かにやばかったけど…動けるんだな。あの怪我で」
シャチの言葉に全員黙る
確かにあれだけの怪我でよく動けるものだ
痛み止めが効いてるからか?
手錠をしているとはいえ鎖の分自由に出来る両手
暫くしたらまた両手を頭の後ろを持っていって足を組んだ