第33章 ☆ 出発 * ロー視点 ☆ ① ☆
「あ、っぶないなー」
アヤは俺の顔の横に手をついて目を見開いていた
ロー)「これがあればお前はどこからでも戻ってくるのか?」
俺がそう聞けばアヤの見開いていた目が少し細くなって微笑んだ
「…うん。滅多な事では使えなくならないよ。そんな簡単に使えなくなるような忍術じゃないからね」
ロー)「…なら持っとく」
「ロー可愛い」
アヤはそう言ってまた俺にキスをした
アヤの顔が離れた瞬間
俺はアヤを下にするように体勢を変える
アヤはまた目を見開いて驚いていたがアヤを逃がさない様に頬に手を添えて深いキスをした
「ちょっ、ま…って…んっ」
キスの間から漏れる声
俺はキスの間にアヤの服に手をかけ首筋にさらけ出す
キスをやめて俺は首筋に顔を埋めて体にもキスを落とした
体にキスしながら赤い花も咲かせた
「ちょっと!」
焦るアヤ
そんなアヤを無視して俺はアヤの首筋に甘噛みした
「…んっ」
アヤから甘い声が漏れる
「ろぉ、待って、お願い」
息を整えながらアヤは言ってきた
ロー)「…」
俺はアヤの首筋から顔を離し体を起こした
「…続きは帰ってからにしよ?」
ロー)「…」
「約束する。私は絶対帰ってくるから。命が危なくなったらそれを使って帰ってくるつもり。だから渡したの…お願い。持ってて」
アヤは俺の頬に手を伸ばしゆっくり撫でた