第30章 ★ 公開処刑 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私達はご飯を食べ終え片付けて各々が準備し出す
私はローと一旦部屋に戻って準備した
と、言ってもそんなにする事なかったんだけど船から降りて放送される場所に向かった
イッカクは船番で来れなかった
そこには人が溢れていた
私は人の多さに少し顔が引きつった
顔を上げれば思ったより大きな画面に驚いた
ついでにあのカタツムリにも
お前やっぱりカメラかよ!
形は違うけどあの医務室にいたカタツムリと一緒だよね?!
変な生き物だと思ってたけど!
いや!生き物がカメラになる?!
もー!この世界着いていけない!
私はちょっとあのカタツムリを睨んだ
ちょっとだけね…ちょっとだけ…なんかムカついたから
私は小さく息を吐いて視線を戻した
人多すぎない?そんなに公開処刑に興味があるの?
ってか見せしめにしては大袈裟では?
ここまでするの?ここまでする何かあるの?
…海軍ってのはそんなに大きな組織なのか
思わず眉間に皺が寄る
私達は座る場所を見つけて座って画面を見ていた
私は疑問を隣に座るローに聞いてみた
「ねぇ。さっき言ってた海軍ってどこにでもいるの?」
ロー)「…海軍って言ってもバラバラだな。島に駐屯所があって島を取り仕切ってるやつもいれば海に出て海賊を捕まえようとしてるやつもいる。海軍本部には主に海軍の主力が集まってる」
「海軍本部ってさっき言ってた公開処刑の場所だよね?」
ロー)「あぁ。まぁあいつらは制服を着てるから分かりやすいと思うぞ」
「制服?」
ロー)「全員が同じ服を着てる連中だ。違うやつもいるが大体は白い制服だ。後で教えてやるよ」
ローの言葉に少し故郷を思い出した
「…全員が同じ服。なんか忍装束みたい」
私がそう呟けばローは私に顔を向けた
ロー)「そうなのか?」
「まぁ忍装束以外の人達もいたけど基本的には皆そうだったよ。私達は各々戦闘スタイルがバラバラだったけど基本は一緒だからね。凄くよく考えられて作られてたから便利っちゃ便利だったんだよ。額当てと一緒だね。その服が忍の証的な感じだったな。まぁ各里でデザインとか変わるんだけどねー」
ロー)「…」
「この船のツナギもそうじゃないの?」
ロー)「…だがお前は」
「分かってるよ。イッカクに聞いたもん」
ローは帽子を深く被って私から視線を外した
