第29章 ☆ 告白 * ロー視点 ☆ ① ☆
俺はアヤの怪我が痛くないように押し倒して
覆いかぶさり首元に顔を埋めて甘噛みした
アヤの口から漏れる吐息と小さな甘い声
その声を聞いていたら
これ以上は止まらなくなる気がした
ロー)「ここまでだ。傷に響く。お前も準備しろ」
「ふふっ。アイアイキャプテン」
ロー)「…」
俺はアヤの上から体を起こして
アヤの手を引いて体を起こして部屋にあるシャワー室に入れた
傷に支障のないように言うと笑って「大丈夫だよ」と返ってきた
あがって来る前に服の準備をしようと思ったが
手当するのに服は後でいいかと思い下着だけ置いといた
まぁ下着も下だけだが
20分程で上がってきた
ロー)「早かったな」
「こんなもんじゃない?早いかな?」
アヤはバスタオル姿で髪の毛を拭きながら不思議そうに首を傾げた
こいつ…その姿は…
少し文句を言いたかったが
下着しか置かなかったのは自分なので
文句は飲み込んだ
ロー)「…手当てするからこっちに来い」
そう言えばアヤは近寄ってきた
ロー)「痛みは?」
「特にないよ?慣れてるから」
『慣れてる』の言葉に思わず眉間に皺を寄る
こいつ、笑いながら言いやがって
アヤは俺の眉間に皺を見て首を傾げた
「…どうしたの?」
ロー)「少しでも痛いなら言え。分かったな?」
「え?…少しでも?」
ロー)「あぁ。慣れてると言っても痛いのを我慢するな。俺に言え。分かったな?」
「…言ってると思うけど」
ロー)「分かったな?」
俺はアヤを睨むように言うと
アヤは一瞬目を見開いて
少し口を開けた後、微笑んだ
「…アイアイ⋯キャプテン」