第29章 ☆ 告白 * ロー視点 ☆ ① ☆
ノック音が聞こえた
俺が目を開けると腕の中のアヤが動いた
ロー)「…まだ寝とけ」
「…起きてたの?」
ロー)「起きた。体は大丈夫か?」
「え?…う、うん。大丈夫、だけど…なんか凄いノックされてるよ?起きないの?」
ロー)「…」
確かに今日のノックの音はいつもより凄い
なんだ?なんかあったのか?
ロー)「…はぁ…お前は寝てろ」
俺はアヤの額にキスをして起き上がり
ズボンを履き頭を掻きながらドアに向かった
ロー)「なんだ?うるせぇぞ」
ドアを開けるとそこには慌てた顔のシャチとペンギンがいた
ロー)「…なんだ?どうした?」
シャチ)「キャプテン!大変ですよ!」
ペンギン)「これ見て下さい!」
ロー)「なんだ?」
ペンギンから渡されたチラシ
俺はチラシを見て眉間に皺を寄せた
ロー)「火拳屋の公開処刑?」
シャチ)「俺達変装して街の様子を見に行ったんです」
ペンギン)「買い出しとかもあったし、この前の事で海軍の動きとかも気になって、そしたらこの紙がばらまかれてて…街中大騒ぎでした」
ペンギンの言葉に更に皺が寄る
ロー)「…分かった。準備して食堂に行くから先に行ってろ」
「「アイアイキャプテン」」