第28章 ★ 過去 * 夢主視点 ★ ① ★
「…12歳の時…私は助けてくれた人達のチームに入る事が決まった。あの時代は本当に忍同士の争いがひどくて、戦争ばかりだった。第三次忍界大戦なんて呼ばれてて、毎日のように戦争で…忍なら下忍だろうが怪我人だろうが、戦場に駆り出された」
ロー)「…」
「…私の、チームとしての初めての任務で仲間を1人失った…私、その時初めて死ぬ事を知ったの…当時は分からなかったの。死んだらもう会えないって事。残された人達の事。殺した相手が憎い事。私はなにも分からなかった…気持ちの整理も出来なくて、また寒くなりだして…そんな時、仲間がまた1人攫われて私別件でいなくて彼が1人で助けに行って、でも彼に殺されて…」
ロー)「彼?」
「…《はたけカカシ》私を見つけて助けてくれた人と《のはらリン》私に名前と誕生日をくれた人。もう1人《うちはオビト》って人がいたんだけど死んじゃって。彼には笑う事と死ぬ事を教えてもらったの…カカシはリンを守るのにリンを殺した…私はその場にいなかったけど駆けつけた時には、カカシの右手が真っ赤で、リンの胸には貫いた穴があって、私…聞けなかった。どうして殺したのか。あの時何があったのか。なにも聞けなかったの」