第28章 ★ 過去 * 夢主視点 ★ ① ★
また目が覚めた
私、イッカク達と話してたのに寝てしまったのか
ゆっくり体を起こした
薄暗い部屋が…なんだか寒くて、怖く感じた
さっき目覚めた時にはなかった点滴がしてあったけど
私は勝手に抜いて部屋から出た
薄暗い廊下を歩いた
ほとんどの人が寝てるのか
凄く、静かだった
窓から外を見たけど
海の中で
余計に暗く…孤独を、感じさせた
静かな廊下を歩いて
ある部屋にたどり着いた
この部屋は前にも来た
今、一緒にいて欲しいと思う人の部屋の前に立っていた
ゆっくり息を吐いて
私は目の前のドアを開けた
部屋の主はベットに横になっていて
電気も消えてるから暗く感じたけど
暗さになれた目でベットに近付いて
勝手に布団の中に潜り込んだ
勝手に
怒られたら後で謝ろう
今は…独りでいたくなくて…離れたくない
凄く寒い