第26章 ★ 銃 * 夢主視点 ★ ① ★
慌てる声が聞こえ
今度はなんだ?って思いながら声の方に振り返ったら
右肩に痛みと衝撃が走った
「あ"ぁ"っ!」
「アヤちん!」
後ろの水槽にぶつかり頭を打って座るように倒れた
私は痛みに耐えるように身を縮こませ
左手で右肩を抑えた
なんだ、この痛み
今まで味わった事のない痛み
左手から血が溢れて止まらない
水槽を壊した時のヒビとぶつけたのか
右のこめかみからも血が出てる
?)「女!お前は俺の物になったんだぞえ!」
少しでも動いたら痛みに体が震える
息も上がり歯を食いしばった
右目が血で開けれないのに
呑気に聞こえる男の声に腹が立つ
左目だけ開け声の方に目を向ければ
さっきから騒いでた気持ち悪い男が
筒のようなものを持っていた
筒から煙が出てる
何あの筒…あの筒で私の肩を貫いたのか?
そんな事を出来るのか?
正直に背中より痛いぞ
右手動くかな?
思わず気持ち悪い男を睨む
気持ち悪い男はニヤニヤしていたが
私の顔を見て目付きが変わる
「…あんた…何したの?」
?)「頭が高いぞぇ!俺を誰だと思ってるぞえ!」
「…知らないけど」
なんなのこいつ
?)「お前は俺が買ったんだぞえ!1番の妻にしてやるえ!」
笑える
まじなんなのこの男