第26章 ★ 銃 * 夢主視点 ★ ① ★
檻の中に居た
ここどこだよ!
とりあえず私は隣にいたおじさんに声をかけた
「あの、すみません…ここってどこですか?」
?)「ん?君はここに知らずに来たのか?攫われたのか?」
「あ、いや…連れとはぐれて…連れの所に連れていってくれるって言われて…」
?)「…君はそれを信じたのか?」
「…信じてませんけど、とりあえず宛もなかったので…ついて行こうかと…」
そんな話をしてたら
檻の外から女の子の叫び声が聞こえて
その方におじさんと一緒に顔を向ければ
そこには下半身魚の女の子がいた
え?下半身…魚?
女の子に驚いたけど
男達がその女の子に暴力を奮っているのが許せなくて
止めようと立ち上がった時
男達が倒れた
私は隣に座ってたおじさんに目を向けた
「何かしたんですか?」
?)「若い女の子が痛めつけられてるのは見ておれんからね」
「確かに」
この人強いよね。絶対
でもまぁ、いい人そうだ
何者か知らないけど…
私はこういう顔で笑う人を知ってる
それにしてもさっきのはなんだったんだろう
変な気配だった
空気が揺れるみたいな…刺さるみたいな
よく分からない気配だった
この世界の力の事…勉強しないと
ローの変な力といい、さっきの気配といい
分からない事が多すぎる
あ、ついでに歴史も勉強したい
そんな事を考えながら檻を少し広げて
その下半身魚の女の子に近づいて目の前で腰を落とした
「大丈夫?」
?)「うぅ、」
「泣かないで…立てる?…立てるで合ってるのかな?動ける?動けないなら担ごうか?私はアヤ。あなたは?」
私は汚れている女の子の顔を自分の袖で拭きながら名乗った
なるべく怖がらせないように優しい声で怪我に気を付けてね
ケイミー)「…ケイミー」
「よろしくね。ケイミー」
イッカク以外で初めて話した女の子
ケイミーは涙目で顔が少し腫れてた
ごめんね
私が医療忍術使えたらすぐにでも治してあげれるのに
教えて貰っとけば良かった
そんな事考えながら
ケイミーと一緒におじさんの所に戻ろうと立ち上がれば
男達が来て
外に出ていた私達に驚いていたけど
ケイミーと私に着いてくる様に言った