第26章 ★ 銃 * 夢主視点 ★ ① ★
ケイミーは不安がって私にしがみついていた
「どこに行くの?」
男)「いい所さ」
「は?」
男がニヤニヤしながら答えた後
ケイミーと離されケイミーは水槽に入れられてた
ケイミー…やっぱり魚だったんだ
この世界は凄いなー
下半身魚がいるなら下半身獣とかいるのかな
そんな事を考えていたら
「お前の順番はこの人魚の後だ。それまでそこで大人しく見てろ」
と言われ現実に戻された
順番?何の順番だ?
それよりさっき人魚って言った?
本でしか読んだことないけど
人魚っているんだ。へー
ケイミーが水槽に入れられてステージに上げられた
歓声が凄い
ステージの端から見える観客達の視線が気持ち悪い
今、この場の空気が…
ステージにいる男が何か言っているが…
理解したくないと頭が否定する
何?何をしてるの?
私の眉間に皺が寄る
私は隣にいる男を睨んで聞いた
「あれは、何をしてるの?」
男)「ここではお前らは商品なんだよ」
「…商品?」
男)「せいぜいいい値で売られて可愛がってもらえよ」
男はニヤニヤした顔で私に触ろうと手を伸ばしたのが見えた
「私に触るな!」
男の急所を蹴り上げてケイミーのいる方に蹴飛ばしてしまった
男の人は向こうの壁まで飛んで行ってのびていた
ステージが…シンとなった
売られる?
この世界にもそんな物があるのか
苛立ちから歯を食いしばる
心が…荒れる
私はステージに上がってさっきの男の元に向かおうとした
周りが騒がしい
が、それどころじゃなかった
さっきの男は許せなかった
いや、男だけじゃない
今、ここにいる人間達が許せない
私を止める為だろう武装した男達が集まってきた
私は武装した男達を睨み返した
ローに止められたのに…ごめんなさい
私…許せそうにない
こんな所…
「潰してやる」