第20章 ★ お願い * 夢主視点 ★ ① ★
「ど、どいてよ。動けないんだけど」
ロー)「動けなくしてんだろうが」
「いや、そんな事しなくていいから。どいてよ。お願い。謝るから!」
ロー)「…」
横目にローの顔を見れば眉間に皺を寄る
それでも私は必至だった
「ねぇ。本当にごめんって。軽い気持ちで言ったんだけど」
ロー)「口は災いの元だな」
「そうだね。身をもって知ったよ」
ロー)「もし今度また言ったら」
「あー!もー言わないから!絶対言わない!」
ロー)「チッ」
「おい!それは何の舌打ちだー!」
ローはどいてくれたけど
私は恥ずかしくて
ローに背中を向けて頭から布団を被って
身体を小さく丸めた
せめてもの抵抗で…ちょっとスペースあけて
ロー)「おい。なんで離れる」
「身の危険を感じるからだよ!」
そう言えばローは黙った