第19章 ☆ 仲間の言葉 * ロー視点 ☆ ① ☆
アヤから煙が出て消えた
「「「「「?!」」」」」
ベポ)「えー!アヤー?!」
シャチ)「まさかのここで?!」
ペンギン)「これが噂のドロン?!」
イッカク)「何馬鹿な事言ってんの?!探すよ!」
他のメンバーも騒ぎ出した
忍者だと知ってるのはアヤから直接聞いたメンバー
他の奴らはまだ知らないのに
ったく、あとで説明するか
全員で船の中に消えていった
今ここにいるのは潰れて寝ている数人と俺
あいつどこに消えたんだ?
あれも忍法なのか?
思わず目を見開いて驚いてしまった
アイツらがアヤを見つけるとは思わない
これは時間がかかるか
と思っていたら
右側に感じる人の気配
俺は酒を飲んで小さく笑った
ロー)「熱烈な告白だったな」
「…」
ロー)「良かったじゃねぇか。ここの奴らは手強いぞ。離れたくても離さない」
「…」
ロー)「まぁ、お前はアイツらを信じて生きていけばいい」
そう言って酒を飲めば膝を抱えて小さく座っていた奴が体勢を崩して
俺の右肩におでこを押し付けてきた
「…いいのかな?」
ロー)「あ?」
「…私、今までそんな事、言われた事、ないから…」
ロー)「…」
「…あっちでは…仲間なんてすぐに死んでたし、裏切りもあったし、死んじゃやだよって…言われた事ない…」
段々と涙声になってきている声
アヤは両手で俺の右腕の服を掴んで震えていた