第19章 ☆ 仲間の言葉 * ロー視点 ☆ ① ☆
シャチ)「今日から仲間になった『アヤ』だ!」
ペンギン)「海賊は初めてだから野郎ども!優しくしろよ!」
「「「「「乾杯だー!」」」」」
アヤはシャチとペンギンの間に立って
お酒を持っていた
…飲めるのか?
アヤは一人一人に挨拶していた
俺は少し離れた所に座って飲んで眺めていた
しばらくしてベポが俺に食べ物を持ってきて横に座った
いつもは食べ物を置いて皆の所に戻るのに今日は座った
珍しい…と、思いベポを横目で見れば
ベポの視線は下を向いていた
何かあったのか?
声をかける前にベポが口を開いた
ベポ)「…キャプテン」
ロー)「なんだ?」
ベポ)「アヤ⋯ちゃんとこの船に戻ってくるかな?」
ロー)「…」
ベポ)「どこにも行かないかな?…オレ、ちゃんと帰ってきて欲しいな」
ロー)「⋯」
忍者だからなのか
それとも元々なのか分からないが
あいつは自分の死や怪我を軽く見てる
さっきの話を聞いていて恐らく皆そう思っただろうな
里の為に死ねと言われたら死ぬんだろう
あいつはこの船に忠誠を誓うと言っていた
もし今、この船の為に死ねと言われたら…
ロー)「ベポ。それは本人に言え」
ベポ)「…うん」
ベポは立ち上がり宴の中に混ざりに行った
修行の報酬で仲間になったアヤ
あいつはそれで良かったのか
あっちに戻っても抜け忍になるしかなくなると言っていた
里に戻れないとも会いたい奴がいると言っていたが
本当に良かったのか
まぁ今更だな
修行の報酬を言い出したのはアヤだ