第18章 ★ 怪我の事 * 夢主視点 ★ ① ★
「…あの時は、任務が終わって里に帰るだけだったんだよ。今思えば簡単すぎたんだ」
私は視線を落とした
イッカク)「簡単すぎた?」
「そう。私これでも忍の階級的には上なんだよ」
シャチ)「え?」
シャチが首を傾げたからシャチに目を向けた
「…修行の前に忍の学校を卒業したらーって話覚えてる?」
ペンギン)「あ、ゲニン?とかのやつ?」
「そう。下忍・中忍・上忍と上がっていくの!まぁ他にもあるんだけど簡単に言えばこの3つ。上に上がれば上がるほど任務の危険度も増す。私は一応上忍の所に席を置いてたの」
シャチ)「おぉ!1番上だな!すげー!」
おぉ!いい反応!
シャチの反応に気分が良くなる
ニヤニヤしてまうー
「そう。私は凄いのだ!もっと褒めてくれてもいいのだよ?」
シャチの言葉に私はふざけようとしたら
ロー)「さっさと話せ」
「はい」
ローに睨まれたからシャチと2人でしゅんとして話を戻す
「あの時の任務は⋯そうだな、簡単に言えば機密情報の入手と機密文書の確保。それを里に持って帰る事だった」
私は小さくため息を付いた
ペンギン)「おぉ、忍者っぽい」
「忍者だから」
イッカク)「うん。機密情報とか言われたら忍者っぽい」
「いやだから!忍者だってば!」
2人の言葉にちょっとムキになる
ロー)「うるせぇぞ」
「「「すみません」」」
再びローに睨まれ黙る私達
こわっ
私は手を口元に持って行って咳払いをして話を続けた
「ゴ、ゴホン。まぁ実際はそんな大した事じゃないんだよ。情報の入手なんて」
「「「「?」」」」
「私じゃなくて良かったのに…他の任務から戻ってきてすぐ向かったさ。急ぎだって言うから。そんな事初めてじゃないし。たまにある事だったから特に疑問もなかった」
ロー)「…」