第18章 ★ 怪我の事 * 夢主視点 ★ ① ★
「はいはい!話しを戻そう!さっきの修行の話だよ!」
私は手を小さく叩いて話を戻そうとした
ベポ)「アヤが広げたのに」
ペンギン)「なぁ」
シャチ)「俺の扱い酷い」
「そこ!黙らっしゃい!」
私は1つ咳払いをして机の上を左肘をつき手に顎を乗せる
「ゴホン!さっきの修行の話だよ!得た物は多いはず!どうだった?」
イッカク)「さっきの修行はチームワークって言ってたよね?」
「そうだよ。本当なら忍の修行だからね」
シャチ)「チームワークって…忍者って1人で戦うんじゃないのか?」
え?なんで?
海賊って1人で戦うものなの?
ならチームワークとか言っても意味無くない?
皆の中の忍ってどーなってんの?
私は少し眉間に皺が寄った
「…それは何の話か知らないけど1人の時もあるし、チームを組んで戦う時もあるし、守りながら戦う事もあるし…その時の任務にもよるよ。この世界に忍がいるのか知らないけど私の世界では基本的に2~3人でチームを組んで任務に当たってた…まぁそれ以上の人数になる時もあったけどね」
私の言葉にペンギンは納得したように腕を組んだ
ペンギン)「あー。だからチームワークか」
「連係は大事だからねー」
シャチ)「へー!忍者って1人戦うんだと思ってたぜ」
「死ぬ時は独りだよ」
「「「「?!」」」」
「誰かに言われた事がある…任務に1人で当たろうがチームで当たろうが、死ぬ時は独りだって」
「「「「「…」」」」」
私はテーブルの上にある紅茶に目をむけた
「基本的に天命を迎えて死ぬ忍は少ない。簡単な任務でもね」
「「「「「…」」」」」
「だからこそ…少しでも生存率を上げる為にどんな修行でもした。まぁそれこそ毒なんかもそうだよね。毒に負ける訳にはいかないの。毒で体が動きませんでしたーじゃ話にならない」
「「「「「…」」」」」
「…忍の体ってね、お宝なんだ。下忍だろうが上忍だろうが…なんかしらの情報を持ってる。だから自分が死んで情報が渡れば里や他の忍達が危険にさらされる…忍の死体はね、簡単に処分出来ないんだよ」
「「「「「…」」」」」
「まぁどっかの物好きな奴は、殺した忍の死体をそのまま放置して見せしめにする奴もいたんだけどねー。悪趣味だよねー」