第96章 ☆ 出発・再会 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
雲母)“あ!長だ!”
冥母)“だ!”
「「「は?」」」
警戒する俺たちを他所に嬉しそうな声を出した2匹
その2匹は《長》と言った
長)“ふふっ、お前たち⋯いい子にしていたか?”
雲母)“うん!今、皆で主様を見てるの!”
冥母)“の!”
長)“そうかそうか⋯わらわも見るつもりだから一緒に見ようか”
““うん!””
長と呼ばれた女は2匹の頭を撫でながら話していたが顔を上げ視線を俺に向けた
長)“あの娘⋯アヤのチャクラが付いてるお前さんが⋯アヤの恋人で間違いないな?”
ロー)「⋯そう言うあんたは何者だ?⋯アヤのなんなんだ?」
俺の問いに⋯女は微笑んで返した
長)“まずは自己紹介だな⋯ここに座るぞ”
そう言って女は俺の前
シャチの横に腰を落とした
この時、横に座っていたシャチが鼻の下を伸ばしていたのは
この際気にしない
入口でオロオロしていたイルカに手で持ち場に戻れと合図を送れば
イルカは小さく頭を下げて食堂から出て行った
食堂が閉まったのを確認して
視線を目の前に女に戻した
長)“わらわは⋯そうだな⋯アヤの一族が祀っていた神と呼ばれるもの”
「「「は?」」」
女の言う事に俺たちは目を丸くした
そんな俺たちを無視して女は言葉を続けた
長)“過去形だがな。名は長いからな⋯お前達も長と呼べ。この姿もアヤを元に変化してみたんだがいい出来だろ?⋯まぁ、わらわは神と言っても⋯ふむ、なんて説明しようか”
女は足を組み顎に手を当てていた
足を組む時
シャチがチラ見していたのは
気にしないでおこう