第96章 ☆ 出発・再会 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
自分の事を自分で神と言う奴は⋯胡散臭い
顔に出ていたのか女は笑った
長)“胡散臭いか?”
ロー)「⋯神ってのはアヤは知ってるのか?」
長)“知らんぞ⋯んー、神と言っても⋯まぁ、簡単に説明すればアヤの先祖にあたる者達を創った者⋯と思っていればいい⋯アヤ達の一族はわらわが創った”
ロー)「創った?」
長)“あぁ、そうだ。創った”
ロー)「祀っていたってのは?」
長)“そのまんまだ。嚇母の話を聞いたんだろ?言ってなかったか?ある里の巫女だったと”
ベポ)「そういえばそんな事言ってた気がする」
シャチ)「あぁ、人間だった時の話だよな?」
ペンギン)「んじゃ、嚇母もアヤと同じ一族って事ですか?」
長)“嚇母だけではないぞ。そこにいる雲母も同じだ。冥母も今はわらわの子だ”
雲母)“あれ?言ってなかったっけ?”
クロガネ)「なら、嚇母や雲母がアヤの口寄せになったのは⋯」
長)“わらわがそうさせた⋯最後の生き残りだからな⋯今まで手を貸さず護れなかった分⋯あの子を助けようかと、思ってな”
「「「⋯⋯」」」
長)“あの子には苦労させた⋯今までの一族の中で1番わらわの力を濃く受け継いでしまってな⋯訳あって嚇母達に任せっきりで何もしなかった⋯だから今回⋯手を貸したのよ”