第95章 ★ 出発・再会 ★ 夢主視点 ★ ① ★

目を開ければ





ここは前に何度か来た事ある





嚇母達の世界だった







「相変わらずだね…ここは、ちっとも変わらない」

嚇母）“まぁそうだろうね”

「確かにこんなに溢れてるなら…あっちより早く治りそう」

嚇母）“ただボーッとしてるだけじゃないからね。ちゃんと調整してリハビリしないと”

「分かってる…よろしくね」

嚇母）“うん…彼らにも頼まれたし…任せて”





周りを眺めていた視線を嚇母に向けて笑えば
嚇母も小さく笑ってくれた




嚇母から視線を外して
海に目を向けた














嚇母達の世界



というか…この島は



周りに海に囲まれている小さな島









海が…全然違う





潮の香りも




全然違う






「…なんだか、変な感じだな」

嚇母）“…なにが？”

「だって…彼らが…ローがいないんだもん」

嚇母）“…”

「この2ヶ月、毎日の様に彼らといた…それが、今日から2ヶ月…いないんだもん…」

嚇母）“寂しい？”

「そうだね…もう、寂しいや」

嚇母）“あっちでもまだそんなに経ってないけど…彼らはちゃんと出航した”

「…なら、いいや」




出航したって聞いて
少し安心した



そしたら嚇母が目の前に飛んで来た






嚇母）“長の所にはいつ行く？”

「…いつでもいいよ…任せる…あ、そう言えば、なんか戦争してるんだっけ？」

嚇母）“うん…第４次忍界大戦なーんて呼ばれてるよ”





嚇母の言葉に
自然と眉が寄る





「…それは、なんの戦争なの？」

嚇母）“…忍五大国、及び、鉄の国からなる《忍連合軍》と…暁との間で起こった戦争だ”

「は？」






思わず…目を見開いてしまった





嚇母）“暁を率いていたのは、うちはマダラだったんだよ…ついでに薬師カブトって奴も絡んでる”

「うちはマダラ？え？まっ、待って…分かる様に言ってよ」

嚇母）“…クロガネから少し聞いてただろ？クロガネが死ぬ前…暁の動きがって…”

「…人柱力…」

嚇母）“そう…暁側に…”

「何？」

嚇母）“…アヤ…しっかり聞いててね。今から言う事は事実だ”








嚇母の言葉に
少し身構えた