第90章 ☆ 次の旅路 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆

猫の言葉にアヤは顔を上げた





「ん？」

ロー）「…知ってるのか？」






俺が猫に聞けばアヤは俺に視線を向けた






「え？」







アヤは俺と猫を交互に見ていた




猫は小さく息を吐いて少し近づいてきた







嚇母）“…僕との契約は…感情、記憶、時間…アヤとの全てを共有する物…契約の中で1番重たい契約なんだ”






それは…猫は…





「…嚇母は…私の記憶を見たの？」







アヤも同じ事を思っていたのだろう


俺が思っていた事がアヤの口から出て少し驚いた








嚇母）“…僕は知ってるんだ…アヤの記憶を見たからじゃない…僕はその時、外にいたんだよ”

「「は？」」

嚇母）“…僕はね…元々、君の母親の口寄せなんだ…”

「はぇ？」

嚇母）“僕は昔から君を知ってる。君に会ったことがある…あの時、君を守れなくてごめん…君だけじゃないけど…”

「…だから…私、と？」

嚇母）“…今度は守りたくて…だから、君が本当に生きる事を望んだら契約しようと思って…その話もしたくて…相談しに来た…君の師匠の所に…カカシもいる”

「「…」」