第90章 ☆ 次の旅路 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
嚇母)“やぁ”
猫は相変わらず腕を組んで浮かんでいた
「嚇母…どうしたの?」
急に出てきた猫に2人して驚いた
アヤは俺の首元から頭を上げて体を起こした
嚇母)“ちょっと話が…と言うより2人に相談…かな”
ロー)「相談だと?」
「嚇母が?私だけじゃなく…私達2人に?」
俺もだが2人して首を少し傾げた
嚇母)“そう…アヤの体の事”
少し眉が寄る
「何?私の体がなんなの?」
嚇母)“言っただろ?思ったより点穴がボロボロだって”
「…」
ロー)「点穴ってのは?」
聞き覚えのない言葉に疑問をアヤに聞けば俺に目を向けゆっくり口を開いた
「ツボ、なんだけど…簡単に言えばチャクラが流れる道…チャクラの血管みたいな…それを点と点が繋がるように体中に張り巡らされてるの…それはいっぱいあるから1つ、2つなら対した問題じゃないんだけど…」
嚇母)“今のアヤはそのほとんどがボロボロで、自然治癒なら1年ぐらいかかる…皆の前で言った半年ってのは、僕が出てきてアヤを治しての半年…この世界で治癒をするなら半年かかるって事…この世界の自然チャクラはアヤしか使えないから…僕が完治してからの治療になるからね。下手したら半年以上かかるかもしれない”
アヤは俺から視線を外して小さく息を吐いた
「そう…そういう事…だから相談ね」
嚇母)“…うん”
ロー)「…なんだ?」
アヤは俺に目を向けず少し小さく答えた
「嚇母達の世界で私を治す…そうすれば半年もかからない」