第90章 ☆ 次の旅路 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆

アヤは更に不安そうな声で続けた





「…ローは嫌じゃないの？…私、あなたのモノなのに…さっきの涙はあなたの為じゃない…」

ロー）「…」

「好きって言われたり…あなたのモノって言われて、嬉しい…そばにいるのも、求められるのも嬉しい…でも、私には、忘れられない男がいる…そいつは、私の人生の始まりで…私の原点で…私の初めての心をくれた男で…私と言う女を作る、きっかけになった男で…」

ロー）「…」

「私、ローの事好きだよ。本当に好きなの。好きだけど…カカシとは違う好きだけど…カカシの事忘れられないの…本当は、ずっと…」

ロー）「…」

「…ごめんなさい…」






アヤは顔を俯かせて体を震わし体を縮こませた






ロー）「はぁ…何を言うかと思えば…」

「…怒った？」





怒るとかそう言うんじゃない





ロー）「…知ってる…そんな事お前の口から言わなくても…知ってる」

「…」