第88章 ☆ その後 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ)「任務の帰り…アヤが言ってた時間に帰ってこんくてな…そんな事たまにあったんじゃが…ワシは当時のアヤの様子からか…嫌な予感がしてたんじゃ」
「「「…」」」
クロガネ)「アヤより先にカカシが帰って来て珍しく難しい顔をしながら帰ってきてな…『どうしたんじゃ?』と声を掛ければ『アヤは?』と聞かれてな『任務から戻っとらんが』って言えば『今日あいつ任務ないはずだけど』って言われたんじゃ」
イッカク)「え?」
クロガネ)「急に任務が入るなんてよくある事じゃったが…アヤがワシに『任務がある。イアンと一緒なんだー』って言っとった事をカカシに伝えれば目を見開いて驚いておってな…『どうしたんじゃ?』と聞けば血相を変えて『行き先は?!どんな任務か聞いてないの?!』って言われて今度はワシが驚いたんじゃ」
「「「…」」」
クロガネ)「『何も聞いとらん。言ってはならんって言ってたからのう』って言えば慌てて飛び出して口寄せを出してアヤの捜索に向かったんじゃ」
シャチ)「え?口寄せ?」
嚇母)“カカシの口寄せは犬だよ”
ベポ)「犬とかいるんだ」
嚇母)“他にも色々いるよ”
ベポ)「へー」
嚇母)“そう言えば熊は見た事がないな”
ベポ)「ガーン」
クロガネ)「おい、話を戻すぞ…カカシから聞いたんじゃがイアンには疑いがかけられとったらしい。ある組織のスパイじゃと…カカシはアヤに忠告しようとしとった矢先、起きた事件じゃった…結局見付からずカカシは火影様に報告してすぐに捜索隊が編成された…捜索隊にはカカシに言ってワシも入れてもらったんじゃ…戦えんかったが、なんかしたくてな」
「「「」」」
クロガネ)「…アヤは幻覚をかけられとってな…イアンと共に里を抜け出そうとしとったんじゃ」
「「「幻覚?!」」」
ロー)「…それが言ってた…機密を盗もうとしていたってやつか?」
クロガネ)「そうじゃ…アヤは里の機密として扱われとったからのう…本人は知らんが」
「「「?」」」
嚇母)“…”